三日月サンセット

Love-tune真田佑馬くんを細々と応援するオタクの記録

ジャニオタの読書記録②

横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)

最初の3冊とは違って、たまたま母が持っていて家にあったからなんとなく読み始めた1冊だけど…これがめちゃくちゃ面白かった!とはいえ、特に物語の中で何かすっごく大きな事件が起こるわけでもなく、大どんでん返しがあるわけでもない。
横道世之介という地方から上京してきた大学生の日常を綴ってあるだけだ。でもその日常が温かくて、クスッと笑える。
世之介と関わった人たちがそれぞれ皆、数年後に世之介のことをふと思い出して感慨に耽る描写が所々に挟み込まれるのだけど、私もそんな人間になりたかったなぁと思う。ふとしたときに、あんな奴がいたな〜と笑って思い出してもらえるような存在。もう2●年人生が過ぎて、今更な話だけど。
なんとなく手に取ったこの本だけど、私もこの物語に出てくる人と同じように、世之介に出逢えて良かったと、そんな気持ちにさせてくれる本だった。

吉田修一さんの作品って「悪人」しか読んだことがなかったので、こんなテイストの作品もあるんだ!と意外だった。他にも読んでみたいな〜。


九月が永遠に続けば (新潮文庫)

九月が永遠に続けば (新潮文庫)

世之介でじんわりした後に、この救いようのない話を読んでしまった…
なんというか…結局誰も幸せな結末にはなっていない?元々ハッピーエンド!みたいな話はそんな好きじゃないけど(笑)それにしても登場人物誰もどこにも出口がない、すっごく狭い世界の中で、全員が雁字搦めになっている様はなかなかしんどい。あの人たちにどんな未来が待ってるんだろう。
せめてナズナちゃんと、ダディ(服部)には、穏やかな人生を送ってほしい。


火の粉 (幻冬舎文庫)

火の粉 (幻冬舎文庫)

これは数年前に放送されたドラマを観ていたので、手に取ってみた。まぁ〜俊郎にイライラする。(笑)ドラマでもなかなかのポンコツ夫だった気がするけれど、原作はもっと酷かった。ポンコツというか…もう雪見をまっったく信用してなくて、周りの人も見下してて…。最後俊郎が謝るような場面が描かれてないので、もうちゃんと謝れよ!!!!って(笑)
武内が徐々に梶間家に侵食していく様子にハラハラドキドキ。



1月あともう1冊読めそうだけどとりあえずこれで終わり。